一般教養
社会の指導者を養成する、高い理想を秘めた人間教育
本学は禅修行の専門道場として名高い正眼寺を母体とし、昭和30年(1955)に創立されました。
いま、人々が世界各地から、本物の禅を求めて正眼寺へやってきます。
彼らは、次の時代をきり拓くカギとして、自らの中に「禅」を体現する以外に道がないことを知りはじめたのです。本学の学生は、世界の人たちが遠くから求めてくる禅、最も正統的かつ古法正しい伝統を受け継いでいる正眼寺の禅を、日常のものとして学修し得る恵まれた環境にあるわけです。
学と行、どちらにも偏ることなく、かつ寮生活により規律ある共同生活の中で社会的存在としての自覚・協調性・個としての独立性を学びます。
1.「究めること」…本来の自分を探求し見出すこと。
2.「表すこと」…その力をもって建設的に社会に役立つこと。
その方法を身につけること。
これらの両面において、学生一人ひとりの個性と自主性を尊重しながら、それぞれに、可能性に向かって一歩一歩、挑戦することを求めています。本学の教育方針は、この一人ひとりの主体性、可能性に対する信頼・確信の上に築かれています。
・倫理と人間 宇佐見之規
・宗教と社会福祉 今村敬子
・日本の歴史と文化 鈴木重喜
・社会人類学 今村敬子
・仏教英語 今村敬子
・健康科学 野崎康弘
・心理カウンセリング 大澤香織
海外事情
・中国語海外研修
留学生のための専門科目
・日本語I 太田真由美
・日本語II 今村敬子
・日本事情I 今村敬子
・日本事情II 鈴木重喜
■倫理と人間(宇佐美之規) | ■宗教と社会福祉(大下大圓) |
昭和後期から平成という現代社会において、宗教心、道徳心、倫理観といったことを踏まえ、よく考えて行動するよりも、得てして感情の赴くまま行動してしまう人間が増えているように思われる。そこで本講義では、「人倫」という観点から、人生とは、よりよく生きるとは等々、人間として生活する上で望ましい心身の状態について考え、また、善とは、悪とは何かについても考察しつつ、人間行為の規則をたて、努力するに値する精神や行動とは何かということについて共に考えていきたい。 | 西洋社会では宗教学の体系は17世紀にその兆しをみる。東洋では古くからインドの梵我一如の一元論的思考が中心となってアジアに広がり、日本では7世紀に空海が始めて比較宗教論を称える。福祉思想はそういう宗教活動の背景に起こり、近代の社会福祉に発展する。福祉事業の発展をキリスト教、仏教を中心に概観する。また仏典には多くの専門的な福祉に関する記述が見られる。そうした経典や論書からいくつかを選び、仏教では人間をどのように理解し、自性(スピリチュアリティ)の成長をどのように促したかを考察する。また近代においてアジアの仏教圏、スリランカ、タイ、韓国、台湾の仏教教団における福祉の社会的実践の現状を考察して、日本仏教の未来やスピリチュアリティの理解を深める。 |
■仏教英語a・b(今村敬子) | ■日本の歴史と文化(鈴木重喜) |
21世紀に入り、世界がますます国際化・グローバル化に向かう時、いろいろな国の文化が出会い交流する時代になってきている。その中でも文化の基盤である三大宗教の一つ、仏教のものの見方、考え方は東洋の思想として西洋社会に紹介されている。特に禅の思想を凝縮した禅語は西洋の人達に深く関心をもたれている。東洋文化の思想・文化を伝えていくために、禅語を英語に置き換えた教材を用いて仏教思想がどのような英語表現で紹介されているか習得する。 | 高校まで歴史を学んできた多くのみなさんは、歴史的に重要な事項や年号の暗記に苦労し、歴史といえば暗記科目であるかのように思われているかもしれません。しかし、本来歴史とは、歴史学者E・Hカーのいうように、「過去と未来との対話」でなくてはなりません。いわば、歴史学は未来の可能性を推測し、判断する材料として存在する現在学かつ人間学です。この授業では日本の文化史を中心に概説し、歴史学への一層の理解を深めることを目的とします。 |
■文学概論(後藤安弘) | ■心理カウンセリング(大澤香織) |
現代文学は、さまざまな様式、表現を伴い、開花している。しかし、文学は人間の生き方の追求として、心の葛藤や、苦しみを母体として育まれるものであろう。この講義において、現代の文学の根底に流れている古典文学(インド原始仏教思想学)に焦点を当てその思潮を見てみたい。特に仏教と関係する「ジャータカ」「法句経(ダンマパダ)」「スッタニパータ」を取りあげ豊かな文学性を鑑賞したい。仏陀の言葉は限りない人間理解に伴った人間愛そのものであり、その優しさや、文学の持つ人間の信念を感じたい。また、現代の思想文学の一部を取り上げ、心の浄化を考えて見たい。 | 近年さまざまな悩みや不安,問題を抱え,対人援助を求める人が増え続けている。本講義では,カウンセリングの基本的態度・考え方と主要な技法について学び,カウンセリングの基礎知識を習得することを目指す。中でも,カウンセリングの基本姿勢(傾聴と共感,非言語コミュニケーションなど)やリラクセーション,認知行動療法の技法はカウンセリングの場面のみならず,日常生活においても有用なものが多い。よって,ロールプレイ(役割演技)やワークを通じて体験的に学習する。 |
■健康科学a・b(野崎康弘) | ■建学の精神フィールドワーク(教務部) |
中国の古書『黄帝内経』に、「上は天文を知り、下は地理を知り、中は人事を知る事が、永遠の真理である」と。 | 本演習は、全学の教職員・学生合同で、フィールドワークを行い、教職員・学生間の交流を深め、建学の精神である「行学の一体」における坐禅や作務、ボランティアを学外施設において行いその精神を改めて認識して頂きたい。また禅文化に関わる実践活動を通して禅への関心を高めたい。 |
■日本語I(今村敬子) | ■日本語II(太田真由美) |
本学の国際禅学コースは近年、我が国の国際的役割の拡大化や経済発展に伴って、日本に強く関心を抱くアジアや西欧の人たちが訪れてくる。そして日本文化の理解には仏教文化の影響が多大であることより本学の教育理念である禅仏教に関心をもつ留学生も増えている。本演習はこうした社会背景に応じた留学生科目である。日本語は他の言語と類似点が少なく、その習得には十分な練習と時間が必要であるため、まず日常会話に重点をおいた場面構成の会話形式をとりながら、日常生活によく使用される挨拶などの慣用的表現から語彙、文法、読解、作文を多面的に学習する。 | 日本語で自分の意見を言えるようになること、基本的な日本語の文法を身につけることを目的とします。先ず、テキストの学習項目を使った表現を習得します。そして、習得した表現を用いながら自由に会話をし、運用力をつけます。タスクなども取り入れ、楽しんで授業をしたいと思います。また、学習の区切りでは文法を体系的に確認し、基本的な定着を図ります。更に、日本語を学ぶ上で、ひらがな・カタカナの使用は勿論、漢字の知識も欠かせないので、順次、覚えていきます。 |
■日本事情I(村瀬正光) | ■日本事情II(鈴木重喜) |
日本に初めて留学した者は、日本の文化や生活様式の違いに戸惑うことが多々ある。この問題解決には日本に慣れていくことが一番であるが、学問的理解からのアプローチも必要である。春学期では、日本の地理や歴史、生活習慣を紹介致します。 | 日本人は長い歴史の中で文化を形成し、現在まで伝えてきています。日本の文化を理解するうえで、歴史的な事実を確認することは、より深い外国人の日本理解につながるものと考えられます。この授業では、日本の文化史を中心にテキストを読み、日本語の学習を兼ねます。 |




