禅文化
日本の伝統文化に「禅」は脈々と生きています。
伝統的な日本文化、華道や書道、茶道、武道といった、およそ「道」とつく文化には禅が大きく影響を与えています。
さらに、山水画や寺院建築、日本庭園は今でも根強いファンを持ち、その文化的評価は世界的にも非常に高いとされています。
また、現代の礼儀作法の標準となったといわれる小笠原流の礼法も、禅の作法を武士階級の生活に結びつけて定められたものであるといわれています。
・禅と武道 川村増文
・茶道 辻栄治
・華道 西川知範
・書道 加藤舞心
・陶芸 松原一哲
・彫仏 横山三千穂
・禅と食文化 後藤安弘
・ヨガ 酒向
■禅と武道(川村増文) | ■茶道(辻栄治) |
合氣道開祖・植芝盛平先生は「おまえたちがいくらかかってきても儂には勝てないよ、儂は天地と一体になっているからね。」と言われたといいます。合氣道を学ぶものは勝ち負けを競うのではなく、禅の境涯と同じく「天地と一体」となることを修行の眼目とします。合氣道の技を行うには、まず心身を統一しなければなりません。心身を統一するには心と身体の法則を学ぶことから始めます。本授業では、合氣道の他統一道・呼吸法・氣の健康法等を学んでいきます。授業の進め方は各自の体力・興味に合わせて合氣道グループと氣の健康法グループに分けて行います。 | 日本の伝統文化である茶道を、割り稽古(帛紗さばき、なつめの清め方、茶巾のたたみ方等点前に先立って行う稽古)、盆略点前(お盆を使ったお点前)、薄茶点前、お客としての基本的な心構えを学びます。また、お点前だけでなく書、焼き物(陶器)花などの総合芸術である茶道を少しでも理解できるようにします。稽古を通じて茶道の真の姿「思いやりの心」を養い豊かな心を身につけることを目標とします。 季節に合ったお点前を稽古し、お茶の素晴らしさ良さを実感できるようにします。 |
■華道(西川知範) | ■書道(加藤舞心) |
日本人には古代より、神に常緑樹を供え仏に四季の花を供えると云う心が有りました。室町時代に寝殿造りから書院造りへの住居の変化と共に、床の間が出来、掛け軸を掛け、花を飾る風習が生まれました。それに伴い仏前の供花も重要視される様になり、花瓶に花を押し香炉や燭台と併せて(三つ具足)の法式も生まれました。いけ花には、格花(古典花)と新花(現代花)の二つの様式があります。春学期では生活の場に適応する未生流の新花の実技を主に習得して頂きます。自然の草木をいったん切り取り、約束事を守って水盤の中に特性を生かして美の世 界を作り出す習練を重ねます。 | 書は東洋における最も美しい芸術の一つとして知られている。それは東アジアの漢字文化圏に発達した文化であり、中国で出来た漢字とともに発達し、日本においては平安時代に仮名へと昇華した。漢字は篆書・隷書・草書・楷書・行書と五つの書体に変遷したが、その流れを書の古典と呼ばれる名跡で確認しながら、臨書を通して技術の練磨をはかる。形を真似ることから入るが、その構成する線質に重きをおく。呼吸・姿勢・執筆と基本をしっかりとおさえたい。文房四宝(筆・墨・硯・紙)の扱い方から、作品に押す落款印(名印・姓名印)の制作も行う。 また、少しでも多くの書作品に接してもらい、どこがいいのか、なぜいいのかという鑑賞眼を養っていきたい。 特に春学期においては、基礎・基本の徹底である。 |
■陶芸(松原一哲) | ■彫仏(横山三千穂) |
21世紀を迎えた今日、文化に関する情報は世界の国々から容易に得られ、衣食住にまつわるメディアも相点である。このような時代にもっと大きな視点にたって陶芸を考える時、我国で生まれ育った文化という点で、桃山時代が挙げられる。 | 岐阜県では「円空賞」「織部賞」が設けられ、円空法印の仏教彫刻・古田織部の茶道、陶芸の業績をたたえ、中・近世の日本の心と美の追究し再興を期している。現代の世相の中にそれらの心情、信仰、美意識を取り入れ豊かな生活に資するにはいい機会だと思われる。 |
■建学の精神I (今村・後藤・村瀬) | |
本学の建学の精神は、行に偏らず学に偏らず、特に朝課・坐禅・作務という禅に根ざした「行」の実践を重視することにより、全人間教育を行い、現代社会の様々な問題に対して受け入れ、自分の力で考え行動できる人材の育成を目的とします。また、お互いに切磋琢磨することで人格が陶冶され、変動の著しい現代において確固とした主体性、正に禅門で言う「正眼」を確立することにあります。この授業では、伝統的な禅の修行の朝課・坐禅を各教官が担当し、教官と学生が自己研鑽の意識をもって交流しながら実習してゆくものです。 |




