今日はお釈迦さまの誕生日、花まつり(降誕会 ごうたんえ)です。
約2500年前、北インド(現在ではネパール領)のルンビニーの園でお生まれになりました。
本日は快晴。新緑の風が心地が良く、花いっぱいというわけではありませんが(ちょっと遅い)、
伊深の里は、草刈り機のエンジン音がいくつもこだまする、のんびりとした日です。
日本人はクリスマスは祝いますが、なぜか「花まつり」(降誕日)はあまり盛り上がりません。
しかし禅寺では三仏忌(降誕、成道、涅槃)という、お釈迦さま因縁の日を大事にします。
毎週水曜日の学長老師の『臨済録』の提唱に引き続き、降誕会が行われました。
独特の節回しの灌仏偈(かんぶつげ)をお唱え、お釈迦さまの像に甘茶をかけます。
お釈迦さまの生まれた瞬間、偉大なブッダの誕生をお祝いして、
龍王が、甘露(アムルタ、不死の水)の雨を降らせたといわれています。
老大師の香語、正眼寺衆の楞厳行道、厳格な回向が続き、
短大生も、一般のおてらさんの花まつりとはひと味違う、
荘厳な禅寺の降誕会を味わいました。