令和4年度春学期(第67回)学位授与式が挙行されました。
寒さもややゆるみ、きれいな青空のもと、6名のご卒業をお祝いできました。
6名とはいえ、2年間の寮生活をされた方、長期履修で通学された方、
また進路も僧堂掛搭、ご住職、社会貢献と様々です。
見送る教職員としてはあっという間に卒業しちゃうなあと感じますが、
学生の皆さんはどうでしょうか。
何かの折には(何もなくても)学校を訪ねて近況報告などしていただけたら嬉しく思います。
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本学卒業生の篠田泰之さんが2020年に『音吉伝』(新葉館出版)を出版されました。
その山本音吉(ジョン・M・オトソン)に触れての理事長告辞をご紹介します。
一介の漁師に過ぎなかった音吉は日本のためにはたらき、日本を救いました。
それは、ついに日本に帰れなかったけれど、日本を愛していたからです。
こういう人が、音吉だけでなく、鎖国の時代にもたくさんいたのです。
正眼短大はおそらく日本一小さい短大です。
しかしその志は大きく、「日本の復興は伊深の地から」と開学しました。
学生の皆さんはその志を受け継ぎ、確かなものにして卒業していただきたい。
人としてこの国に、また世界と、どう関わるか。
大きな話でなくても、それぞれの分野で、
自分ができること、どう生きるのかを自主的・主体的に考え、
時代に翻弄されることなく、「行学一体」で学んだことに自信を持って歩んでください。
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卒業式では開山諷経、学位記授与、送辞答辞、校歌斉唱等、毎回同じように行います。
ですが、やはりその時の在学生によって式の雰囲気も変わってくるので不思議です。
今回の在学生送辞は素敵でした。
※写真 左から
開山諷経(般若心経)
一人ずつ登壇して学長から学位記授与
全員で記念撮影…の前にガヤガヤと並んでいるところ